日本対イラクマッチレビュー!乾らが出場できなかった1つの理由

こんにちは、気温37度だったら座ってても熱中症になっちゃう男、づんづんです
今回は昨日行われたロシアW杯アジア最終予選日本対イラクの試合のマッチレビューをしていきたいと思います!
日本の布陣と試合結果
日本、オーストラリア、サウジアラビアの3チームが勝ち点16の首位で三つ巴の戦いとなったグループBの戦い
そんな中日本は残り2試合でオーストラリア、サウジアラビアと直接対決厳しい日程なのでこのイラク戦で勝ち点3を掴み取り余裕を持ちたかったんですが結果は1-1の引き分け…
いやー勝ってほしかった!!
勝ち点差1でグループ首位に立っているもののまだまだ予断を許さない状況です
そんな日本のスターティングメンバーはこのような布陣でした
先日仮想イラクとして戦ったシリア戦で見えた課題をどんなメンバーで修復してくるか見ものでしたがハリルは中盤を大きくいじってきました
まずシステムを4-3-3から4-2-3-1のダブルボランチを組むものに変更しそこに井手口と遠藤という若手を投入
さらに日本代表では左サイドを主戦場としていた原口をトップ下に持ってきて久保を左、本田を右に配置しました
ハリルは昨年のオーストラリア戦や今年3月のUAE戦などから分かるようにアウェイの試合では大きく戦術を変更する傾向にありますがそれを踏まえてもここまで変えるか!という選手起用じゃないでしょうか
そしてこの変更が吉と出たかというと結果を見てもわかる通りそうではありません
ここからはその点について説明していきましょう!
シリア戦から見えるハリルの狙い
この試合のシステムを説明する前に前回のシリア戦を思い出してほしいのですがシリア戦では前半早々に香川が負傷交代しこちらの記事でも説明している通りロングボールを得意としない日本人は中盤からボールを配球できる選手が必用なのですがそのタイプの選手がいなくなり前線が孤立してしまいました
そこで後半は本田がインサイドハーフに回りつなぎの役割をこなし前線にもフレッシュな選手が投入されたことで攻撃が一気に活性化されました
ここからシリア戦で得た課題は前線をいかに孤立させないようにするか?というものだという事が分かると思います
正直僕は大方の予想通りイラク戦もシリア戦後半のように中盤に本田を起用してつなぎの役割を任せてその他は怪我人の状況次第でできるだけいつものメンバーを使ってくるんだろうなと思っていました
しかしハリルは先述したようにメンバーとシステムを大きく変更してきました
この狙いは中盤にパサーではなくドリブラーの原口を投入することでパスではなくドリブルによる前への推進を図ったのだと思います
実際原口は中盤でボールを受けるとパスではなくドリブルを選択してボールを前に運んでいました
そこから大迫にパスを渡し日本の新たな形である大迫のポストプレーからその裏にあるスペースを狙えという考えだったように思えます
しかしやはり相手が格下のイラクと言えど中央を一人で持っていくのは無理がありますし猛暑の影響でほとんどの選手が本調子ではなかったためサポートも少なくこの形というのはあまり生まれてきません
コーナーキックから1点を奪ったものの流れの中から得点の匂いはしませんでした
そして守備面についてですがボランチを2枚にしたことで強度は増したものの37度という気温の中で選手たちは疲弊しきっており前線からプレスをかけれずイラクが得意としているロングボールをバンバン放り込まれディフェンスラインが下げられ続け中盤が間延びしているためセカンドボールも拾えず押し込まれる時間帯もありました
そんな中ディフェンスラインは体を張ってゴールを守ってくれていました!
特にセンターバックの吉田と昌子のパフォーマンスは素晴らしかったですね!
一体何本イラクのクロスボールを跳ね返してくれたことか!
吉田に関しては失点に絡んでしまいましたがああいった連係ミスはサッカー界ではよく起こることですし試合通しての働きを考えると大目に見てあげてもいいと思います
そもそもあの展開ではいずれ失点していたでしょうし問題は2点目を取れなかったことですから
話しを試合に戻しますがこうなってしまうのなら中盤に本田を持ってきてボールをポゼッションしながら少しでも運動量を減らしてシリア戦後半のような戦い方をすればいいんじゃないの?と思っていたのですがシステムは変更されず…
なぜシステムは変わらなかったのか?交代メンバーも含めて次はそのあたりを考えていきます!
ハリルの適応力の無さ
この試合は見ていた方ならご存じだとは思いますが非常に暑く試合が進むにつれて日本にもイラクにも怪我人が続出してしまいました
夜にやればいいのに…と思っていたのですがどうやらスタジアムの電気系統に問題があるようで夜だとスタジアムのライトが付かない可能性があるという事で日中の開催になったようです
ただ37度の中スポーツなんてやるものではないですし実際怪我人が多数出てしまったのですから今後こういった事はないように日本サッカー協会にはお願いしたいですね
さてそういった中での日本の交代メンバーですが、62分井手口→今野、70分原口→倉田、75分酒井宏→酒井高というものでした
この内の井手口と酒井宏の2名はケガによる交代で原口に関してもヘロヘロになっていた中での交代でした
ハリルとしては頭を悩ませていたようですがこの交代は正直機能していませんでしたね
今野、倉田、酒井高のいずれにしても自分のやるべき仕事はしていました
ただ今野のパフォーマンスはケガの状態が万全ではないように見えたましたし倉田と酒井高にしても結果に結びつくプレーは出ませんでした
ではなぜ交代メンバーがこの3選手になったのか?
それはハリルが試合前に考えた自分の試合展開とシステムを崩したくなかった、崩せなかったからだと思います
酒井宏→酒井高の交代に関してはサイドバックの交代なのである程度仕方ないですが井手口と原口のポジションはいくらでもいじりようがあります
原口→倉田、井手口→今野という同じようなタイプの選手を交代することで単純に運動量の回復を図り試合前から決めていた戦術をより洗練させようとしたのだと思いますがその戦術が上手くいっていないのにハリルは継続してしまうのです
例えば原口に代えて乾を投入し先述したように本田を中盤、シリア戦で好調だった乾をウィングに持ってくるとか井手口に代えてボランチに宇賀神を投入しハリルが狙った前への推進力をより深めるだとかやりようはいくらでもあったと思います
このあたりにハリルの適応力の無さが表れており日本が引き分けた原因にもなってます
そのおかげで乾や宇賀神などの期待の新戦力も出場はありませんでしたね
ハリルはメンバー選考やかなり深く練る一方で試合中にアクシデントが起こった際やチームが不調の時に代替案を用意できる監督ではないのかもしれません
次のオーストラリア戦やサウジアラビア戦は本当に引き分けも許されない状況ですので今回見えた課題をむしろポジティブにとらえて次の代表戦に臨んでもらいたいですね
まとめ
近年稀に見る大混戦となっているアジア最終予選グループB
日本には次戦のオーストラリア戦で快勝しW杯出場を決めてもらいたいですね!
ではでは!
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[写真引用元]=Getty Images
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