ニュージーランド戦マッチレビュー!小林乾で流れが変わった2つ理由

こんにちは、最近寒くなってきたと感じている男、づんづんです
今回は昨夜行われたサッカー日本代表ニュージーランド戦のマッチレビューをしていきたいと思います
日本代表のスタメンと結果
最終予選を首位で通過しW杯出場を決めた日本
対戦相手となるニュージーランドは格下とはいえオセアニア予選を勝ち抜きプレーオフでのW杯出場の可能性を残す侮れないチームです
結果は周知のとおり2-1で日本の勝利ということになりました
そんな日本のスタメンはこちら
前回のサウジアラビア戦でスタメンだった本田、岡崎、柴崎を招集していないこともあり5名が入れ替わる形となっています
今回の召集メンバー考察記事はこちら→サッカー日本代表メンバー発表!本田岡崎選考外の本当の理由!?
GKは変わらず川島でした
会見ではハリルが東口を使う可能性があると語っていたので期待したのですが実現はしませんでしたね
この辺は次戦のハイチ戦で起用するのかもしれません
ディフェンスラインにおいては槙野が昌子に代わってセンターバックのポジションに入っています
恐らく吉田の相方競争を激化させるのが狙いなのでしょう
またニュージーランドはフィジカルに長けた選手が多いのでその対策という意味合いもあったかもしれません
中盤に目を移すと香川の復帰が気になるところです
6月のシリア戦で負傷して以来の代表戦となりました
ただケガ明けでも倉田や小林を先発させずに香川を使ってくるあたり、ハリルの中で香川の序列はやはり高いようですね
山口と井手口というボックストゥボックスタイプのプレイヤーを2名置いているボランチの人選も気になるところです
明らかにバランスが悪いのですがハリルはこの形を採用するケースが多いです
長谷部がいればまた別の陣形だったかもしれませんが彼が万全の状態でW杯を迎えられるとも限らないので違った形を構築しておく必要があると思います
前線は武藤が約2年ぶりに代表にピッチに帰ってきたことがポイントですね
左右、中央を高いクオリティーでこなせる彼の存在は貴重です
さてメンバーを紹介し終わったところでマッチレビューに入っていきましょう
ニュージーランド戦マッチレビュー
結果的には2-1で勝利していますが格下相手に満足のいくスコアではありませんし日本が常に押し込めていたわけでもありません
しかし強化試合らしくたくさんの選手を起用する中でポジティブな材料とネガティブな材料の両方が見つかった収穫のあるゲームだったと思います
チャンスを決めれない前半
日本はキックオフ直後から数多くのチャンスを作り出します
これは右サイドに配置された武藤と両ボランチが一つの要因だったと思います
まず武藤についてですが逆サイドやディフェンスラインでボールを保持している際にダイアゴナルの動きでエリア内に入ってくることでボールを引き出しキープしてくれるのです
これはクラブでセンターフォワードをしているからこそできる動きだと思いますがそのおかげでエリア内で本来つぶれ役の役割を担うはずだった大迫やトップ下の香川にチャンスが訪れるのです
日本の攻撃は大迫のポストプレーに頼っている面がありましたがもう一つゴールに直結するチャンスプレーを作ることができるプレイヤーが現れたのは今後においても大きいと思います
左サイドの攻撃的ポジションは乾や原口など競争が激しいですがまた新たなタイプの候補が出てきましたね
そして両ボランチについてですが前線でボールを奪われた際やセカンドボールがこぼれた際に両ボランチが前に出てきて刈り取ることで日本の時間を長くしてチャンスの可能性を高めていたと思います
ニュージーランドはオーストラリアのようにパスで繋いでくるのではなく5バックで守ってカウンター狙いという古典的なキックアンドラッシュがコンセプトのチームでしたので日本が前がかりになっている時にロングボールを使われると一気にピンチになってしまいます
1度吉田がニュージーランドのエースであるウッドに振り切られキーパーと1対1になったシーンがありましたがあれは吉田の対応が悪いことも原因ですがニュージーランド陣内で相手にセカンドボールが渡った際に誰もプレスに行っていないため簡単にロングボールを蹴りこまれた結果起きたピンチでした
あのようなピンチを多く作られては大量失点の可能性もありましたから相手の攻撃を塞ぐという意味でも効果的だったのではないでしょうか
しかし前半日本はフィニッシュの精度がかなり悪く枠内シュート0でハーフタイムを迎えます
このあたりは雨の影響もあったとは思いますが強化試合という舞台がメンタル的に要因なのかなと勘ぐってしましますね
押し込まれた後半
そして後半日本は早々にPKを大迫が沈め1点をリードしたもののやや押し込まれる展開が続きます
これはニュージーランドがビハインドとなったことで攻勢に出た部分もありますがスタメン紹介でも触れたとおりボックストゥボックスタイプの両ボランチを起用している面が大きいと思います
押し込まれればもちろんバイタルエリアを塞ぐわけですがここをケアしてほしいボランチが2名ともボールホルダーに寄せていってしまい大きくスペースが生まれてしまっていました
もちろん寄せた先でボールを奪えれば良いのですが完全にはパスコースを塞ぎ切れていないのでボールを動かされて中々攻撃を終わらせることができませんでした
やっぱりボランチのコンビ構成はバランスを取れる人とボールを奪える人というのがベストなのかなと思います
また久保の守備意識の低さも気になりましたね
プレースバックしてほしいところで戻ってこないので酒井宏樹の負担が増えているように感じました
そうなると個人的に浅野は右サイドで使うのが効果的とは思っていないので左で使っている原口を右に持ってきたり、あるいは武藤を右に置いた方が守備は安定するのかなと思います
そんな中日本は右サイドのクロスからウッドに頭で決められ追いつかれてしまいます
このシーンは左サイドの対応に長友と井手口の2名が守備の数的優位を作っておいて奪えていない時点で問題なのですがウッドに簡単に後ろを取られた吉田にも問題があると思います
普段クラブでウッド以上の相手にプレーしている吉田ですから実力的には対応できたと思いますし決められた後に「やっちまった…」みたいな表情をしていたのでちょっと集中力を切らしていたのかもしれません
W杯ではそのようなことがないようにしてもらいたいところです
流れを変えた小林、乾
その後ハリルは6枚の交代枠をこのように使ってきました
大迫→杉本(61分) 香川→倉田(61分) 武藤→乾(70分) 久保→浅野(78分) 井手口→倉田(82分) 山口→遠藤(93分)
まず強化試合でせっかく6枚カードを切れるのに遠藤を残り30秒ほどのタイミングで投入って…となりますね
まあ怪我人が出たときのために一枚残しておいたのかもしれませんが遠藤は試合に出るときに怪訝な顔をしていましたね(笑)
そしてこの交代はこのような効果をもたらします
ニュージーランドは同点に追いついたことで完全に守りの体制に入り6バックのような陣形を形成していました
そうなると必然的に中盤のスペースが空いてきます
ここに香川よりもゲームメイクの力がある小林が投入されたことで井手口(交代後は倉田)と共に中盤を自由に動き回りながらパスをつなぎリズムを生み出していきました
このあたりから4-2-3-1ではなく山口をアンカー気味に置く4-1-2-3のような形になっていましたね
さらに左サイドに乾が投入されたことでサイドから仕掛けられるようになりより5バックの泣き所であるウィングバック裏を突きやすくなりました
それによりクロスのチャンスが増え結果的に乾の一人かわしてのクロスから酒井宏樹が折り返し倉田が飛び込んでゴールを奪いましたね
この2名の投入により流れが変わり得点に繋がったと思います
特に小林は自分で考えて速攻と遅攻を使い分けられる賢いプレイヤーだと思うのでこれからもハリルには重宝してもらいたいですね
まとめ
正直もっと優勢的に試合を運べると試合前は思っていましたがやっぱり前半にあれだけチャンスを作って点を取れなかった事が痛かったと思いますね
それからニュージーランドが日本の苦手とするキックアンドラッシュの戦い方だったことも大きいと思います
日本でフィジカルが強いといわれている槙野ですら競り負けていたシーンがあったほどですからね
しかし収穫はあった試合だと思いますしあくまで強化試合ですからあまり悲観する必要はないでしょう
次戦は10日のハイチ戦19:30分キックオフ予定です
みんなで応援しましょう
ではでは
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[写真引用元]=Getty Images
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